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【乗換BIG4】その駅「なでうしこ」じゃないんです。

【乗換BIG4】その駅「なでうしこ」じゃないんです。

乗換BIG4インタビュー 鈴木編vol.2

駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。

前回に引き続き、今回は乗換BIG4・鈴木のインタビュー記事第2弾。鉄道旅の醍醐味・駅弁と、北海道の駅名のエピソードです。

記事を書いた人

鈴木(すずき):乗換BIG4
ヴァル研究所 開発部所属。駅すぱあとの中枢に潜り込み、乗り鉄のかたわら運賃制度を極めんとするエンジニア。足の向くまま気の向くままに鉄道旅を楽しんでいる。

——乗りつぶし派の人って、目的地に到着したら、何をするんですか?

旅行の主目的は「乗ること」なので、行った先で特に観光もしない場合もよくあります。けれど、その土地の美味しいものは食べようと。ケチらないで食べるようにしています。

——現地だからこその美味しさってありますよね。

「現地だから補正」も掛かりますけれどね。たまに「なんでこんな店に入っちゃったかな」っていう失敗もあるんですが、そういう経験も含めて楽しんでます。

——駅弁はどうですか?

食べますよ。「せっかくだから」という思いもありますし、乗りつぶしは時間との戦いでもあるので、列車の中でしか食事を摂る時間がない場合も多いんです。ただし駅弁は、値段の割に量が少なくて、4時ぐらいにはもうお腹がすいちゃうのが難点ですかね。

——おいしかった駅弁は?

JR北海道・石北本線の遠軽(えんがる)っていう駅に、かにめしがあるんですけれど、これはすっごくおいしいです! 酢が強すぎず味付けも抜群で、感動しました。特急列車では遠軽駅で積み込んで車内販売されるんですが、積み込む前に車内販売の人に注文して、予約しておくほうがいいですね。予約したら、時刻表をめくりながら「遠軽駅まであと何分かな」ってソワソワしながら待つんです。

——遠軽(えんがる)ってどのへんですか? 

このへんですよ(と、時刻表をめくる)。

——なんか、北海道の駅名って珍しいのが多いですよね。

アイヌ語がルーツの地名が多いですからね。「音威子府(おといねっぷ)」(JR北海道・宗谷本線)とか。でも難読ばかりじゃなく、いきなり「昆布」(同・函館本線)って駅があったり、「昆布盛(こんぶもり)」(同・根室本線)っていうのもありますよ。で、昆布があるかと思えば、白滝もあります。石北本線には上白滝・白滝・旧白滝・下白滝と続きます。

——昆布と白滝かあ。おでんが食べたくなりました。

そういう気分になりますね(笑)
ほかには、こないだ行ったところだと、弘前の隣の駅ですけれど、「撫牛子」。これ何て読むと思いますか?

——な、なでうしこ……?

違います(笑)
「ないじょうし」って読むんですよ。

撫牛子(ないじょうし)駅の駅名看板の写真撫牛子(ないじょうし)駅の駅名看板

——難しすぎですよ。というか、どうしてこんな話になったんでしたっけ?

遠軽のかにめしあたりからですね(笑)。

近畿地方にも難読駅は多いですよ。たとえば奈良の隣の駅、「京終」と書いて「きょうばて」と読みます(JR西日本・桜井線)。まさに平城京の果てに位置するらしいです。大阪には「放出」と書いて「はなてん」(JR西日本・片町線など)っていう駅もありますね。

——さすがですね。

ありがとうございます。社外の人にこういう話をすると、ドン引きされないか気になってしょうがないんですよね(笑)

(vol.3へつづく)