【乗換BIG4】3両程度じゃ近鉄特急は再現できない
乗換BIG4インタビュー 夏目編vol.1
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
今回からは、乗換BIG4のトリをかざる夏目のインタビュー記事です。全4回にわたり、こゆーい鉄道話をお届けします。
インタビューを受ける人
乗換BIG4:夏目(なつめ)
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。鉄道敷設の歴史的背景や鉄道技術の進展などに思いを馳せるのが好き。鉄道に限らず機械としての乗り物全般に興味あり。
——夏目さんが「鉄」の道に目覚めたきっかけは?
私は愛知県出身で、小学校に入るまで名古屋近郊に住んでいたんです。近鉄沿線でした。近鉄は特急がよく走るんですよ。
大阪、京都、奈良を広くカバーしている鉄道会社で、2階建てのビスタカーっていうのがすごく好きでしたね。 子ども向けの図鑑なんかも、乗り物を扱ったものが多いですよね。
「本で見たのと同じのが走ってる!」と感じたのが、私の原点なのかなと思います。
——プラレールとかも、たくさん持ってたんですか?
「買って!買って!」って、よく駄々をこねてました。
今でも覚えてるんですが、お店の床に寝転んで、泣き叫んで、買ってもらうまでずっと動かないという手法を使ってですね……。
——手法(笑)。
ええ。だけど親は「こないだ買ったでしょ。もう持ってるでしょ」と。私は「でもこれがいい」と。
すでに買ってもらったものと同じのをまた買いたい、とねだっていたんです。なぜなら、近鉄の特急って長い編成が多いから。それを再現したいから、同じのがほしいと。
結局、買ってもらえたかどうかは忘れちゃいました。親からすれば、面倒くさい息子だったでしょうね。
でもね、たった3両程度じゃ近鉄特急は再現できない。本物を知ってる身からすればもの足りない(笑)。
大人には理解されなかったですけれど、子どもはリアルを追求したいんですよ。
——確かに。子どもは「だいたい」じゃダメなんですよね。
認めない(笑)。
プラレールに限らず何でもそうだと思いますけれど、子ども向けの商品に、「子どもだからこの程度でいいんじゃないか」っていう大人の打算やら手抜きやらが透けて見てた段階で、もうアウトだと思いますよ。そんなのは「子ども向け」じゃなくて「子ども騙し」。
——こっちは全部お見通しだぞ、みたいな(笑)。
そう。分かるんですよ。
逆に、「子ども向けなのに、大人がここまで本気になってくれたんだ」っていうおもちゃには、夢中で飛びつきましたからね。デフォルメを楽しめるのは、むしろ大人だけでしょう。
近鉄大阪線、名古屋線、山田線が交わる伊勢中川駅
次回予告
次回の乗換BIG4インタビュー夏目編vol.2は、「好きな車両」についてのお話です! いままでの乗換BIG4とは違う視点、メカニカルな視点でアツく鉄道を語ります。