【乗換BIG4】路面電車と観光列車と私
乗換BIG4インタビュー 夏目編vol.4
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
前回に引き続き、今回は乗換BIG4・夏目のインタビュー記事第4弾、ついに最終回です。
インタビューを受ける人
乗換BIG4:夏目(なつめ)
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。鉄道敷設の歴史的背景や鉄道技術の進展などに思いを馳せるのが好き。鉄道に限らず機械としての乗り物全般に興味あり。
——効率的な移動手段としての鉄道に押されて、旅情を楽しめる鉄道は減ってしまいますね。
北陸新幹線や北海道新幹線。そればかりか格安な飛行機もありますし、地元の人はクルマを使いますからね。でも、路面電車のある街は、なんとも言えない味があると思います。
札幌とかはおだやかな印象がありますが、広島の路面電車は逆にすごい迫力があるんですよ。5両ぐらいで連なってる長いやつがひっきりなしにやってくるんです。
しかも車両はドイツ製のものも多いですね。低床化した車両を導入する際、路面電車が発達している欧州のほうが先に車両の低床化を実現していたから採用したようです。
今は日本でも低床化した車両が作られてますけれどね。
——ひょっとしたら、地方で生き残るのは路面電車かもしれないですね。
そうかもしれない。
富山では、もともとJRだった富山港線っていう路線を、「ポートラム」っていう路面電車にして、大成功してるんですよ。路面化して、市街地での停留所を増やしたら、乗る人が増えたということです。
富山では他にも、富山城を囲むように環状化した「セントラム」っていう路面電車もあります。これはデザインもシックな感じで、かっこいいんです。いつか乗ってみたいですね。
——地元の人にとっては移動手段であり、観光客にしたらアミューズメントなんですね。
はい。地方の鉄道は、これから先、よりアミューズメント化を図るんだろうと思いますね。実用的な観点では、クルマ社会が存在するわけですから。
田舎の線路に観光列車を走らせて、街おこしにつなげられたら、人は鉄道に集まるんじゃないでしょうか。
——夏目さんおすすめの観光列車ってありますか?
新潟県の高田〜十日町間を走る「越乃Shu*Kura(こしのしゅくら)」っていう、酒をコンセプトにした珍しい列車があります。
窓が広い展望ペアシートや、スタンディングテーブルがあって、もちろん車内でお酒が飲める。くつろぐことが目的ですから、この列車はゆっくり走ります。
それから、まだ乗った事はないのですが九州のJR三角線の観光特急「A列車で行こう」は、内外装に趣きがあると思います。
名付けの由来は、古き良きジャズの曲名。16世紀に天草に伝わった南蛮文化をコンセプトに、木やステンドグラスで施された内装がおしゃれなんです。この車内で、名物のデコポンハイボールを飲んでみたいですね。
おわり
以上、乗換BIG4がひとり、夏目のインタビューでした! ほかの乗換BIG4と少し経路の違った鉄道話だったかと思いますが、いかがでしたでしょうか。お楽しみいただけていたら幸いです!
今回をもちまして、乗換BIG4のインタビュー連載は終了になります。もし「もっとこういう質問をしてほしい!」「自分はこうだけどおんなじひとっていますか?」といったことがあれば、弊社Twitterアカウント@ekispert_502_PRにリプライを飛ばしてみていただけると嬉しいです。ぜひ記事にしたいなと思います。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました!