幻の駅(第7弾)・もたて山ってどこ?
こんにちは。幻の駅ハンターの三上です。
今回の幻の駅は滋賀県の琵琶湖西岸にある坂本と、織田信長が焼き討ちしたことで有名な比叡山延暦寺とを結ぶ「比叡山鉄道(坂本ケーブル)」にあります。その名は「もたて山」です。
ちなみに漢字で書くと「裳立山」となります。
駅名標。山頂のケーブル延暦寺駅の次の駅です。
ホームの様子。かなり急ですね。
完全に山の中なので、周辺には民家はありません。観光スポットとして『古今和歌集』の撰者のひとり、「紀貫之(きのつらゆき)の墓」があるくらいです(もたて山駅から徒歩10分)。
確かに、周りにこれといった建物がなく幻っぽい雰囲気ですが、この駅の「幻」度合いを決定づけるのがこちら!
「お乗りの方は必ずインターホンでご連絡ください」
ん?
「連絡のない場合は通過いたします」
んんん?
そうです。あらかじめ連絡しないとこの駅は通過されてしまうのです!
もたて山駅は乗るときも降りるときも連絡が必要で、「乗りますよ~」「降りますよ~」と“停車を予約”しないといけないのです。
知らない人は降りられない、そんな幻の駅なのでした。
さて、次回はこの駅のひとつ下にある「ほうらい丘」をお送りします。
お楽しみに。
記事を書いた人
三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。