2017年春のダイヤ改正で消える駅、全部見せます!(前編)
こんにちは。幻の駅ハンター・三上です。
JRの春のダイヤ改正が近づいてきました。今年は3月4日に実施されます。
今回の改正では、JR北海道において計10駅が廃止となります。
「幻の駅シリーズ」の特別編として、この10駅について前編・後編の2回に分けてご紹介します。
JR千歳線:美々(びび)駅
駅名の響きがいい美々駅。南千歳駅の次にあたるため、新千歳空港駅と間違って降りてしまう人がちらほらいたようです。駅舎内にはその人々の悲痛な叫びが落書きに残っていました。
ICカードが使えるJRの駅が廃止になるのはこの美々駅が初の事例かと思われます。
JR根室本線:島ノ下(しまのした)駅
駅舎横のコンテナが気になります。
観光地として知られる富良野駅の隣ですが、幹線道路や集落からも見えない位置にあり、その存在を隠すかのようにひっそりとたたずんでいました。
JR根室本線:稲士別(いなしべつ)駅
板張りのホームしかない駅で、この駅を通過する普通列車もあるくらいの規模です。
かつてはホームの南側に写真のような待合室(というよりただの小屋)と仮設トイレがありましたが、老朽化のため2014年に撤去されています。
JR根室本線:上厚内(かみあつない)駅
1953年に建てられたという味わい深い木造駅舎です。
周囲に建物はありますが、人の気配は感じられません。
2012年には、この駅舎を見てもらうため臨時急行「北海道一周狩勝号」が停車しました。
JR釧網本線:五十石(ごじっこく)駅
車窓からタンチョウ(丹頂鶴)が観察できる釧網(せんもう)本線にあり、駅舎は車掌車を改造したものです。
駅前を国道が走っていますが、この駅の存在に気づくドライバーはほとんどいないでしょう。
さて、前編はここまで。次回、後編は函館本線にある廃止5駅をご紹介します。
記事を書いた人
三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。