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幻の駅(第13弾)・京橋停留場ってどこ?

幻の駅(第13弾)・京橋停留場ってどこ?

こんにちは。幻の駅ハンター・三上です。

久しぶりにお送りする幻の駅シリーズ。今回は、岡山県の岡山電気軌道にあります「京橋」停留場をご紹介します。

この停留場の幻ポイントは「年2日、しかもその朝しか営業しない」という開設時間の短さにあります。

岡山市を南北に流れる旭川に架かる京橋付近では、毎月第一日曜日に「備前岡山京橋朝市」が開かれます。

その中でも、毎年5月と10月は他のイベントと共催されて普段よりも多客となるため、この京橋停留場が設置されます。運行時間は始発から午前9時頃までです。

路線図の画像

東山線の西大寺町~小橋停留場間に設置されます。開設されない日は西大寺町から徒歩でアクセスすることになります。

京橋朝市のようすの写真

朝市は露店がたくさん並び、多くの人で賑わいます。
特に10月は、全国の有名朝市に出展しているお店が集う「全国有名朝市フェア」が開催され、北は北海道から南は九州の特産品や人気のグルメが楽しめるので、老若男女問わずたくさんの人が参加する最大規模の朝市だそうです。

営業中の京橋停留場の写真

あくまで臨時の停留場であるため、駅名標や待合室といった構造物はなく、開設時のみ黄色いテープの区画線による“安全地帯”が現れます。

京橋停留場での乗降補助

本来は道路である場所のため、係員が立ち会い、乗降補助を行います。

通常時の京橋停留場

朝市が終わると、何事もなかったかのように黄色い線がなくなり、普段の道路に戻ります。

普段は場所すらわからない京橋停留場と、食べ物を扱う露店が多い京橋朝市。
おいしいグルメを探すついでに、5月と10月の第一日曜日に早起きして行ってみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。